滝川本谷 古礼沢
- 2023/10/05
- 16:10
2023年9月17-18日(日月) L:M(記)、Aさん
沢登りを始めたころから行きたいと思っていた古礼沢、やっと行けた。事故の起きた滝は、やはりめちゃくちゃ怖かった。
3連休の16日(土)夕方、雷と時々雨、車で出会いの丘に向かう。
車泊してたら夜中若者に起こされた。
若者「明日はどちらですか?釣りですか?沢登りですか?」
Aさん「(????)古礼沢、沢登り」
若者「わかりました、かぶらないようにします」
夜中に叩き起こされてヒアリングされるなんて、生まれて初めてのことだった。何だったんだろう。
17(日)時短で登山道をショートカットし釣橋小屋跡を目指す。踏み跡はしっかりしているが、標高1217mから沢に降りる辺りが分かりにくい。

沢に降りてからは真新しい堰き止めプールを腰まで水につかって歩いたり(土が岩の上に乗っていたので、新しい側壁崩壊と思われる)、

滝を登ったりして進み(水流沿いを行けたみたい)

事故現場の核心の滝手前に着いた。

手を合わせてからロープを出して右から登る。

核心の滝は新しいトラロープで整備されていて、少し安心した。ここもロープを出す。上の滝つぼが事故現場。羽根田治さんの山はおそろしいを読んでから来たので、恐怖倍増だ。落ちた場合、リードとフォロー、どちらが助かりやすいのか考えたが、リードの方が危険?(ビレイヤーが一段下なので、落ちても見えない)とりあえず自分がリードすることにした。

最初の数歩は何ともなくて「これだったら余裕じゃない?」と思ったのも束の間、すぐスタンスがなくなり、しかも超ヌメリ地帯にラバーで足を置かなくてはいけない。おまけに残置ロープには、抜け落ちた残置ハーケンがシュリンゲごと何枚かぶら下がっていて、それが自分には非常に不気味に感じた。トラロープがたるみのある状態でフィックスされていて(残置ハーケンが抜け落ちたせいで緩んでしまったのかは不明)、足下の水はごうごう流れていて足を滑らせたら持ってかれることは必至。カムを決めて遠くの残置シュリンゲを掴むその一手が核心だった。登り終えて「終わった…」と灰になりそうだったが、気を取り直してセカンドのビレイを始めた。
Aさんはクライマーだから大丈夫、と安心していたが、やはりスタンスがなくなる辺りからAさんの表情が暗くなった。「M,お前ここどうやって通過した??」「掴めるものはなんでも掴んでください」見ると私が掴んでトラバースしたカムは抜けてぶら下がっていた。Oh…。まあAさんもなんとかかんとか登ったけど、二人とももうこの滝は来たくないという感想。安全管理のためにもう一人いた方がよかったし、帰宅して登山大系や古いルート集を見たら、「左岸から越える」とあったので、活路を左岸に見出すのがいいのかもしれない。そのうちまた誰か落ちるかもしれないから。

ブドウ沢出合はこの滝の数メートル先、そこからほどなく古礼沢・水晶谷の分岐。古礼沢に入って5‐10分程の河原に泊まることにした。薪は1か月分くらいあり、遠赤であったまってから寝た。夜中目が覚めて核心の滝を思い出した。
18日(月)今日は癒しのナメ歩きと下山のみ。心が軽い。

たまにこういう滝も。

ほどなくして沢が一面の砂利で埋まる。正確に調べていないが、1500~1600mくらいからずっとである。1700mの分岐を右に行って水晶山の崩壊地真下まで続いた。ナメに飽きてきた頃だったので、変化があって面白いと言えば面白かった。

尾根経由で帰った。なかなか長い。恐怖グレード6の印象深い沢だった。
沢登りを始めたころから行きたいと思っていた古礼沢、やっと行けた。事故の起きた滝は、やはりめちゃくちゃ怖かった。
3連休の16日(土)夕方、雷と時々雨、車で出会いの丘に向かう。
車泊してたら夜中若者に起こされた。
若者「明日はどちらですか?釣りですか?沢登りですか?」
Aさん「(????)古礼沢、沢登り」
若者「わかりました、かぶらないようにします」
夜中に叩き起こされてヒアリングされるなんて、生まれて初めてのことだった。何だったんだろう。
17(日)時短で登山道をショートカットし釣橋小屋跡を目指す。踏み跡はしっかりしているが、標高1217mから沢に降りる辺りが分かりにくい。

沢に降りてからは真新しい堰き止めプールを腰まで水につかって歩いたり(土が岩の上に乗っていたので、新しい側壁崩壊と思われる)、

滝を登ったりして進み(水流沿いを行けたみたい)

事故現場の核心の滝手前に着いた。

手を合わせてからロープを出して右から登る。

核心の滝は新しいトラロープで整備されていて、少し安心した。ここもロープを出す。上の滝つぼが事故現場。羽根田治さんの山はおそろしいを読んでから来たので、恐怖倍増だ。落ちた場合、リードとフォロー、どちらが助かりやすいのか考えたが、リードの方が危険?(ビレイヤーが一段下なので、落ちても見えない)とりあえず自分がリードすることにした。

最初の数歩は何ともなくて「これだったら余裕じゃない?」と思ったのも束の間、すぐスタンスがなくなり、しかも超ヌメリ地帯にラバーで足を置かなくてはいけない。おまけに残置ロープには、抜け落ちた残置ハーケンがシュリンゲごと何枚かぶら下がっていて、それが自分には非常に不気味に感じた。トラロープがたるみのある状態でフィックスされていて(残置ハーケンが抜け落ちたせいで緩んでしまったのかは不明)、足下の水はごうごう流れていて足を滑らせたら持ってかれることは必至。カムを決めて遠くの残置シュリンゲを掴むその一手が核心だった。登り終えて「終わった…」と灰になりそうだったが、気を取り直してセカンドのビレイを始めた。
Aさんはクライマーだから大丈夫、と安心していたが、やはりスタンスがなくなる辺りからAさんの表情が暗くなった。「M,お前ここどうやって通過した??」「掴めるものはなんでも掴んでください」見ると私が掴んでトラバースしたカムは抜けてぶら下がっていた。Oh…。まあAさんもなんとかかんとか登ったけど、二人とももうこの滝は来たくないという感想。安全管理のためにもう一人いた方がよかったし、帰宅して登山大系や古いルート集を見たら、「左岸から越える」とあったので、活路を左岸に見出すのがいいのかもしれない。そのうちまた誰か落ちるかもしれないから。

ブドウ沢出合はこの滝の数メートル先、そこからほどなく古礼沢・水晶谷の分岐。古礼沢に入って5‐10分程の河原に泊まることにした。薪は1か月分くらいあり、遠赤であったまってから寝た。夜中目が覚めて核心の滝を思い出した。
18日(月)今日は癒しのナメ歩きと下山のみ。心が軽い。

たまにこういう滝も。

ほどなくして沢が一面の砂利で埋まる。正確に調べていないが、1500~1600mくらいからずっとである。1700mの分岐を右に行って水晶山の崩壊地真下まで続いた。ナメに飽きてきた頃だったので、変化があって面白いと言えば面白かった。

尾根経由で帰った。なかなか長い。恐怖グレード6の印象深い沢だった。