レスキュートレーニング
- 2023/07/12
- 20:48
2023年5月27日(土)
奥武蔵・平戸の岩場(西部池袋線 東吾野駅)
報告が遅くなったが、ブログに毎年行っているレスキュートレーニングの内容を掲載しておく。
昨年のうだるような暑さで熱中症に体が悲鳴を上げた状況とは打って変わり、杉木立を抜ける微風は心地よく、快適な気候のもと、予定どおりの訓練を行えた。
搬送訓練を中心にデモにとどめず、時間をたっぷりと割いて、3グループに分けて、実際に使うことになる可能性の高い順に実践訓練を重ねていった。
要救助者を搬送することは救助者の大きな負担となるので、可能な範囲、自力で歩行してもらうため、補助具としてストック二本で松葉杖を作成する。
次に、要救助者が動けない場合に、安全な場所までの短い距離を搬送するための方法として、ドラッグ法と背負法を体験する。
長い距離を搬送する方法として、限られた人数の場合に、ザックとストック、銀マット、雨具を使った背負い方法を行う。

ザックと雨具とストックを併用した背負い搬送法
複数人いる場合の方法として、ストックとテーピングテープを利用した担架搬送法。担架の上にはザック、銀マット、そして、やわらかい詰め物(ぼろタオルなど)で枕とひざ下にもクッションを敷き、苦しくない状態にする。

ストック担架搬送法
ザック3個で作成する担架搬送法。3個並べた真ん中のザックのショルダーベルトを外して、上と下のザックにベルトを回し、再度ショルダーベルトをセットして作成する。この方法が要救助者には一番安定感が感じられたようだ。

3個ザックを連結したザック担架搬送法
搬送法の最後に、ロープを編み込んだロープ担架を作成。グループごとに作成することによって、編み込みの方法を習得する。

ロープを編みこんだロープ担架
危険な場所にいる要救助者を安定した場所に移すため、短い距離を引き上げる場合もあり、そのためのライジングレスキューを行った。
1/1カウンターバランス方式
少ない装備で簡単に行うことができ、救助者の荷重と引き上げの力で、要救助者をコントロールしながら比較的容易に引き上げることができる。道具も環付カラビナ、ATC、フリクションノットで引き上げられる。

カウンターバランス方式
引き上げの1/2システムから1/3を追加し、1/6の引き上げシステムを作成する。負担が軽減されることを体感する。
応用として、引き上げの1/3システムを使って、チロリアンブリッジの作成を行う。要救助者を滝つぼのあるような場所で、流れから離して降ろすときに使う。滝つぼや流れの強い滝の荷揚げにも使えることも念頭に置いた。
残りの時間は、宙吊り状態から2本のフリクションノットを使って登り返す自己脱出を行った。
奥武蔵・平戸の岩場(西部池袋線 東吾野駅)
報告が遅くなったが、ブログに毎年行っているレスキュートレーニングの内容を掲載しておく。
昨年のうだるような暑さで熱中症に体が悲鳴を上げた状況とは打って変わり、杉木立を抜ける微風は心地よく、快適な気候のもと、予定どおりの訓練を行えた。
搬送訓練を中心にデモにとどめず、時間をたっぷりと割いて、3グループに分けて、実際に使うことになる可能性の高い順に実践訓練を重ねていった。
要救助者を搬送することは救助者の大きな負担となるので、可能な範囲、自力で歩行してもらうため、補助具としてストック二本で松葉杖を作成する。
次に、要救助者が動けない場合に、安全な場所までの短い距離を搬送するための方法として、ドラッグ法と背負法を体験する。
長い距離を搬送する方法として、限られた人数の場合に、ザックとストック、銀マット、雨具を使った背負い方法を行う。

ザックと雨具とストックを併用した背負い搬送法
複数人いる場合の方法として、ストックとテーピングテープを利用した担架搬送法。担架の上にはザック、銀マット、そして、やわらかい詰め物(ぼろタオルなど)で枕とひざ下にもクッションを敷き、苦しくない状態にする。

ストック担架搬送法
ザック3個で作成する担架搬送法。3個並べた真ん中のザックのショルダーベルトを外して、上と下のザックにベルトを回し、再度ショルダーベルトをセットして作成する。この方法が要救助者には一番安定感が感じられたようだ。

3個ザックを連結したザック担架搬送法
搬送法の最後に、ロープを編み込んだロープ担架を作成。グループごとに作成することによって、編み込みの方法を習得する。

ロープを編みこんだロープ担架
危険な場所にいる要救助者を安定した場所に移すため、短い距離を引き上げる場合もあり、そのためのライジングレスキューを行った。
1/1カウンターバランス方式
少ない装備で簡単に行うことができ、救助者の荷重と引き上げの力で、要救助者をコントロールしながら比較的容易に引き上げることができる。道具も環付カラビナ、ATC、フリクションノットで引き上げられる。

カウンターバランス方式
引き上げの1/2システムから1/3を追加し、1/6の引き上げシステムを作成する。負担が軽減されることを体感する。
応用として、引き上げの1/3システムを使って、チロリアンブリッジの作成を行う。要救助者を滝つぼのあるような場所で、流れから離して降ろすときに使う。滝つぼや流れの強い滝の荷揚げにも使えることも念頭に置いた。
残りの時間は、宙吊り状態から2本のフリクションノットを使って登り返す自己脱出を行った。