朝日連峰・大朝日岳
- 2022/10/04
- 11:30
2022年9月30日~10月1日
O他1名
鳥原山から大朝日岳

2009年のYの捜索以来の大朝日岳。仕事が忙しかったこともあって、意図せずに何となく足が遠のいてしまっていた。慰霊も兼ねて紅葉の始まった朝日連峰に足を運んだ。
天気予報は数日の全国的な好天を告げている。週末の混雑は容易に想像できたので、金曜、土曜の二日間で、これまで歩いたことのなかった朝日鉱泉を起点にして馬蹄形に尾根を巡ってみた。
2日間とも晴天に恵まれ、佐渡島に沈む夕日も、神室岳から昇る朝日もしっかり目に焼けつけることができた。小屋番の大江山岳会の会長が言うにも、こんなことは滅多にないと投宿者に興奮してふれて回るほどだった。

佐渡島に沈む夕日

神室岳付近に昇る朝日
朝日鉱泉から金山沢までへの登りがジグザグ路にミズナラの巨木が目にできたので、その根元にマイタケを探すが、簡単には見つからない。丁度、後方からマイタケを採りに来られた地元の方と挨拶を交わす。肩から背負う袋の中身は見なかったが、言葉も顔色も渋い様子だった。二日目もマイタケを探るが全く気配なく、代わりに毒々しい色と姿のホウキタケの仲間が目に留まった。

色も姿も毒々しいいホウキタケの仲間
金山沢で飲み水を補給し、湿原に囲まれた鳥原小屋へ向かう。小屋は二階建てに建替えられ、ここをベースに大朝日岳を往復する人も多い。鳥原山からは一気に展望が開けた稜線を辿っていく。その先にある小朝日は古寺山からの登山者、大朝日からの下山者で賑わう。ここからの道は捜索で通いなれた道だ。
銀玉水で冷たい水を補給し、ガレ場を一登りしたYがガンガラ沢へ吹き飛ばされた遭難現場で手を合わせる。改めてほんの目と鼻の先に小屋があることを実感するが、それが強風を押して突き進んでしまった甘さを生み出してしまった。小屋には竜門方面、小朝日方面から登山者が続々と入る。小屋番の会長に挨拶するとともに、僅かな差し入れを提供する。事故報告書も読んでいてくれ、ねぎらいの言葉もかけてもらった。小屋は平日にもかかわらず、32人の宿泊者だった。

大朝日岳から臨む祝瓶山、飯豊方面

御影森山からの大朝日岳
翌日も晴天の下、平岩山、御影森山、上倉山を経由して朝日鉱泉へ下山した。下山の途中、上倉の大クロベの木を見に登山道をはずれ、見上げてくる。栗駒山の千年クロベよりも巨大な存在感を示していた。

上倉のクロベの巨木
下山後、りんご温泉に立ち寄る。名前から想像がつかないが、ナトリウム-塩化物泉の油臭のする掘り出しものと感じられるお湯だった。
O他1名
鳥原山から大朝日岳

2009年のYの捜索以来の大朝日岳。仕事が忙しかったこともあって、意図せずに何となく足が遠のいてしまっていた。慰霊も兼ねて紅葉の始まった朝日連峰に足を運んだ。
天気予報は数日の全国的な好天を告げている。週末の混雑は容易に想像できたので、金曜、土曜の二日間で、これまで歩いたことのなかった朝日鉱泉を起点にして馬蹄形に尾根を巡ってみた。
2日間とも晴天に恵まれ、佐渡島に沈む夕日も、神室岳から昇る朝日もしっかり目に焼けつけることができた。小屋番の大江山岳会の会長が言うにも、こんなことは滅多にないと投宿者に興奮してふれて回るほどだった。

佐渡島に沈む夕日

神室岳付近に昇る朝日
朝日鉱泉から金山沢までへの登りがジグザグ路にミズナラの巨木が目にできたので、その根元にマイタケを探すが、簡単には見つからない。丁度、後方からマイタケを採りに来られた地元の方と挨拶を交わす。肩から背負う袋の中身は見なかったが、言葉も顔色も渋い様子だった。二日目もマイタケを探るが全く気配なく、代わりに毒々しい色と姿のホウキタケの仲間が目に留まった。

色も姿も毒々しいいホウキタケの仲間
金山沢で飲み水を補給し、湿原に囲まれた鳥原小屋へ向かう。小屋は二階建てに建替えられ、ここをベースに大朝日岳を往復する人も多い。鳥原山からは一気に展望が開けた稜線を辿っていく。その先にある小朝日は古寺山からの登山者、大朝日からの下山者で賑わう。ここからの道は捜索で通いなれた道だ。
銀玉水で冷たい水を補給し、ガレ場を一登りしたYがガンガラ沢へ吹き飛ばされた遭難現場で手を合わせる。改めてほんの目と鼻の先に小屋があることを実感するが、それが強風を押して突き進んでしまった甘さを生み出してしまった。小屋には竜門方面、小朝日方面から登山者が続々と入る。小屋番の会長に挨拶するとともに、僅かな差し入れを提供する。事故報告書も読んでいてくれ、ねぎらいの言葉もかけてもらった。小屋は平日にもかかわらず、32人の宿泊者だった。

大朝日岳から臨む祝瓶山、飯豊方面

御影森山からの大朝日岳
翌日も晴天の下、平岩山、御影森山、上倉山を経由して朝日鉱泉へ下山した。下山の途中、上倉の大クロベの木を見に登山道をはずれ、見上げてくる。栗駒山の千年クロベよりも巨大な存在感を示していた。

上倉のクロベの巨木
下山後、りんご温泉に立ち寄る。名前から想像がつかないが、ナトリウム-塩化物泉の油臭のする掘り出しものと感じられるお湯だった。