緊急事態宣言解除後の岩場巡り
- 2021/12/03
- 22:08
2021年秋 O
緊急事態宣言中は外岩クライミングの自粛を続け、解除後の10月1日以降、初見参も含めて続けざまに4回ほど岩場を巡った。満を持して鬱屈していた気分をクライミングで爆発させるというものでもなく、遠ざかっていたこともあって、はじめのうちは下がっていたモチベーションを徐々に徐々に高めていくアプローチであった。巡っているうちに、メンタル面も、フィジカル面も高揚していくとともに、課題としていたルートも完登できた成果も伴った。しかし、クラックに向かうメンタルまでは強化されず、失われた自信を来シーズン以降一から出直すことにした。
長野県の佐久志賀の岩場(10月)、山梨県の甲府幕岩(10月)、笛吹の兜岩(11月)そして群馬県の有笠山(11月)という岩質も傾斜もホールド感も違う岩場を巡り、クライミング感を呼び覚ましていく。
イレブン台の看板ルートである佐久志賀の岩場の「イエローキャット(5.11c)」、甲府幕岩の「ジューン・ブライド(5.11c)」を登り、転換のきっかけとなった。

佐久志賀の岩場「イエローキャット」

甲府幕岩「ジューンブライド」
冬場の陽だまりクライミングに格好の南向きの岩場の兜岩では、「カチっとマントル(5.11c)」、「大吉(5.11b)」を登る。次に控える5.11dのルートはすんなりとは登らせてくれないハードな凹凸の少ない岩層で待ち構えるものの、挑もうという気持ちがふつふつと沸きあがる。

兜岩「かっちとマントル」
有笠山は群馬県中之条町の沢渡温泉そばに位置する。小学生の頃、家族で温泉旅館に泊まり、山歩きや渓流つりを楽しんだ情景が頭の片隅にうっすら残っていた記憶から蘇る。
この前傾壁の岩場に2回ほど通う。南国エリアという場所でいくつかの登った長めのルートに、グレード付けのかなりバラツキを感じた。「女子決勝ルート(5.11d)」はそれほどのグレードはなく、むしろアップに良いルートで、5.11aぐらいにしか体感できない。

有笠山「女子決勝ルート」
「足をひらいていけいけ(5.10d)」は★が付されている通り、面白いルートであるものの、新しく編集された「関東の岩場」では5.11cとグレーディングされ、この差にも首をかしげる。それらの間にある「予選落ち(5.11a/b)」、「白と黒(5.11b)」は妥当なグレードだった。グレードを別にすれば、それぞれに岩場の特徴が感じられる。

有笠山「白と黒」
最後に5.12aの「出前一丁」をチャレンジしてみる。スタートとフィニッシュにボルダームーブが待つ。スタートはでぎりぎり抜けられたものの、最上部のハング抜けは厳しかった。幾度もテンションしながらトップアウトし、出なかった結果よりも、12台を挑んでみようと思うことが何よりの収穫であった。
緊急事態宣言中は外岩クライミングの自粛を続け、解除後の10月1日以降、初見参も含めて続けざまに4回ほど岩場を巡った。満を持して鬱屈していた気分をクライミングで爆発させるというものでもなく、遠ざかっていたこともあって、はじめのうちは下がっていたモチベーションを徐々に徐々に高めていくアプローチであった。巡っているうちに、メンタル面も、フィジカル面も高揚していくとともに、課題としていたルートも完登できた成果も伴った。しかし、クラックに向かうメンタルまでは強化されず、失われた自信を来シーズン以降一から出直すことにした。
長野県の佐久志賀の岩場(10月)、山梨県の甲府幕岩(10月)、笛吹の兜岩(11月)そして群馬県の有笠山(11月)という岩質も傾斜もホールド感も違う岩場を巡り、クライミング感を呼び覚ましていく。
イレブン台の看板ルートである佐久志賀の岩場の「イエローキャット(5.11c)」、甲府幕岩の「ジューン・ブライド(5.11c)」を登り、転換のきっかけとなった。

佐久志賀の岩場「イエローキャット」

甲府幕岩「ジューンブライド」
冬場の陽だまりクライミングに格好の南向きの岩場の兜岩では、「カチっとマントル(5.11c)」、「大吉(5.11b)」を登る。次に控える5.11dのルートはすんなりとは登らせてくれないハードな凹凸の少ない岩層で待ち構えるものの、挑もうという気持ちがふつふつと沸きあがる。

兜岩「かっちとマントル」
有笠山は群馬県中之条町の沢渡温泉そばに位置する。小学生の頃、家族で温泉旅館に泊まり、山歩きや渓流つりを楽しんだ情景が頭の片隅にうっすら残っていた記憶から蘇る。
この前傾壁の岩場に2回ほど通う。南国エリアという場所でいくつかの登った長めのルートに、グレード付けのかなりバラツキを感じた。「女子決勝ルート(5.11d)」はそれほどのグレードはなく、むしろアップに良いルートで、5.11aぐらいにしか体感できない。

有笠山「女子決勝ルート」
「足をひらいていけいけ(5.10d)」は★が付されている通り、面白いルートであるものの、新しく編集された「関東の岩場」では5.11cとグレーディングされ、この差にも首をかしげる。それらの間にある「予選落ち(5.11a/b)」、「白と黒(5.11b)」は妥当なグレードだった。グレードを別にすれば、それぞれに岩場の特徴が感じられる。

有笠山「白と黒」
最後に5.12aの「出前一丁」をチャレンジしてみる。スタートとフィニッシュにボルダームーブが待つ。スタートはでぎりぎり抜けられたものの、最上部のハング抜けは厳しかった。幾度もテンションしながらトップアウトし、出なかった結果よりも、12台を挑んでみようと思うことが何よりの収穫であった。