ナメコ採り山行
- 2021/11/07
- 11:11
飯豊・鏡山 奥川四ツ沢三重滝沢
2021年10月30日~31日 O 他5名
クライミングジム仲間のリクエストに応えて計画する恒例のキノコ採り山行。今年は飯豊・前衛の標高1300m余りの鏡山。頂上に立つと飯豊本山、大日岳の手に取るような展望が評価されている。そこへ向かって沢を遡行しながらナメコを採る計画だ。
奥川流域は、かつて本流の目当沢を遡行した記憶と地形図の等高線の緩さから、三重滝沢も飯豊特有の悪絶さはないと推測し、計画した。
車は、1台を祓川駐車場に、1台を弥平四郎の分校跡に駐車する。四ツ沢沿いに夏道を辿り、7時40分、三重滝沢に入る。

三重滝沢の穏やかな渓相
穏やかな渓相の中、5m前後の滝が6個ほど続いた後は黄葉真っ盛りのブナの森の段丘が拡がる。斜面を這い上がり、倒木を見つけては舐めるように、下から上へ、その反対側に回り込んで隈なく漁っていく。5mの滝を越えると再びブナの段丘、そのたびに倒木を見つけては幾度も急な斜面を上り下りする。ナメコの痕跡すらない。ナラタケも皆無。ブナハリは朽ちたものだけ、手に取るのはムキタケだけだ。750mの二俣を過ぎ、傾斜が徐々に増してきた頃にようやくナメコが群生する倒木に出くわす。最初はヒラキ、次の倒木では幾分開いたつぼみ、最後の倒木はつぼみの状態で、3個所でナメコ汁、ナメコおろしに合わせた生育状態のものを大量に収穫できた。

ナメコおろしに最適のつぼみ
藪漕ぎという藪漕ぎもなく、988m付近の夏道の分岐に出る。

鏡山遠望
夏道の脇にも風倒木が何本も見られるが、ザックの中に収穫物が大量に詰まっているので、寄り道することもなく、13時に鏡山の頂上に登りあがる。残念ながら雪をうっすら被った飯豊主稜の山並みは雲の中だ。ここから1時間半で祓川駐車場に降りる。

鏡山頂上からの飯豊主稜
登りも下りも夏道には至るところに熊の糞が見られる。正確に数えなかったが、20箇所は超えていたのではないか。一頭とは考えにくく、熊の生息密度の濃さを実感する。

熊の糞
駐車場から食材や泊りの道具を背負い、15分ほど歩いた宴会場となる祓川山荘に足を運ぶ。古くはなっているものの、きれいに管理されていて、宴会には願ってもない場所だ。焼き肉をメインに、ナメコおろし、ナメコ汁、ムキタケと鯖缶の煮物、ムキタケと九条ネギの炒め物、ムキタケとアスパラのベーコン巻きがお腹を満たした。

祓川山荘 入口に前に水が引かれている
翌日は、お土産用も昨日の収穫分で賄えたので、下山するだけとした。
2021年10月30日~31日 O 他5名
クライミングジム仲間のリクエストに応えて計画する恒例のキノコ採り山行。今年は飯豊・前衛の標高1300m余りの鏡山。頂上に立つと飯豊本山、大日岳の手に取るような展望が評価されている。そこへ向かって沢を遡行しながらナメコを採る計画だ。
奥川流域は、かつて本流の目当沢を遡行した記憶と地形図の等高線の緩さから、三重滝沢も飯豊特有の悪絶さはないと推測し、計画した。
車は、1台を祓川駐車場に、1台を弥平四郎の分校跡に駐車する。四ツ沢沿いに夏道を辿り、7時40分、三重滝沢に入る。

三重滝沢の穏やかな渓相
穏やかな渓相の中、5m前後の滝が6個ほど続いた後は黄葉真っ盛りのブナの森の段丘が拡がる。斜面を這い上がり、倒木を見つけては舐めるように、下から上へ、その反対側に回り込んで隈なく漁っていく。5mの滝を越えると再びブナの段丘、そのたびに倒木を見つけては幾度も急な斜面を上り下りする。ナメコの痕跡すらない。ナラタケも皆無。ブナハリは朽ちたものだけ、手に取るのはムキタケだけだ。750mの二俣を過ぎ、傾斜が徐々に増してきた頃にようやくナメコが群生する倒木に出くわす。最初はヒラキ、次の倒木では幾分開いたつぼみ、最後の倒木はつぼみの状態で、3個所でナメコ汁、ナメコおろしに合わせた生育状態のものを大量に収穫できた。

ナメコおろしに最適のつぼみ
藪漕ぎという藪漕ぎもなく、988m付近の夏道の分岐に出る。

鏡山遠望
夏道の脇にも風倒木が何本も見られるが、ザックの中に収穫物が大量に詰まっているので、寄り道することもなく、13時に鏡山の頂上に登りあがる。残念ながら雪をうっすら被った飯豊主稜の山並みは雲の中だ。ここから1時間半で祓川駐車場に降りる。

鏡山頂上からの飯豊主稜
登りも下りも夏道には至るところに熊の糞が見られる。正確に数えなかったが、20箇所は超えていたのではないか。一頭とは考えにくく、熊の生息密度の濃さを実感する。

熊の糞
駐車場から食材や泊りの道具を背負い、15分ほど歩いた宴会場となる祓川山荘に足を運ぶ。古くはなっているものの、きれいに管理されていて、宴会には願ってもない場所だ。焼き肉をメインに、ナメコおろし、ナメコ汁、ムキタケと鯖缶の煮物、ムキタケと九条ネギの炒め物、ムキタケとアスパラのベーコン巻きがお腹を満たした。

祓川山荘 入口に前に水が引かれている
翌日は、お土産用も昨日の収穫分で賄えたので、下山するだけとした。