大雪山周辺の山
- 2019/07/28
- 21:26
2019年7月13日~15日
L大津政雄(記)、他2名
3年連続の北海道の山旅。今年も天候には裏切られた。その上、仕事の都合で、直前に前後一日ずつ短縮し三日間となってしまった。
初日の午前中は絶望的な雨が降り続き、気持ちが滅入る。諦めかけていた天候は、昼のジンギスカンを食べ終わる頃に回復してくる。淡い期待を抱いて、クライミングに石垣山へ向かう。
最近「Free Fan」に掲載された頂上下エリアは、予想に反して、ほぼ乾いて登れる状態にあった。ハンド(オードブル(5.9))、フィスト(バイキング(5.10a))、オフィズス(らぶ衛門(5.8))、ロングルート(私大好き(5.10d))を登る。湿度は高く不快指数の極みの中、大汗をかきつつルートをこなしていく。14時から18時まで4時間、4本も登ることができた。

石垣山 25mのロングルートの私大好き(5.10d)
翌日、黒岳から北海岳、白雲岳を経て銀泉台へ。黒岳頂上はガスも切れ、期待を抱かせる。しかし、北海岳に達する頃には霧雨模様で寒く、ゆっくり休憩する気になれない。

赤石川源流部から黒岳を臨む
そんな天候でも、花の可憐さや一面に咲き誇る見事さが目を楽しませてくれる。黒岳ヒュッテから赤石川源頭部への下りではエゾコザクラが、北海岳の登りではメアカンキンバイ、イワヒゲが、高山植物の宝庫とされる北海岳から白雲岳分岐までは固有種の黄色のキバナシオガマや白いチングルマ、紫のエゾオヤマノエンドウの群落が、白雲岳の間はエゾノツガザクラ群落が、そして赤岳まではイワウメの群落が、そして、駒草平ではもちろんコマクサの大群落が、その後もチシマキンレイカ、イワブクロが迎えてくれる。

エゾコザクラ

メアカンキンバイ

キバナシオガマ

エゾオヤマノエンドウ

イワウメ

コマクサ
銀泉台には待合小屋はなく、雨の中、一日二本のバスを管理棟の軒下で2時間ほど待つ。そして、ロープウェーまでの路線バスは窓という窓、扉という扉がガムテープで目止めしてある凄いものだった。
三日目は大雪の展望が見事とされるニセイカウシュッペ山。遠軽町に通じる国道から分かれて、10km余り林道を走らせる。駐車スペースには十数台の車が停車しているものの、朝から小雨模様で、天候の回復を待つ登山者が多い。
樹林が周囲を覆う視界のきかない道は気持ち悪く、熊鈴の音が支えだ。ようやく樹林帯を抜け、視界が開けても、ガスが目の前の岩壁覆い、大槍、小槍の絶景は楽しめない。代わりに、足元の左側の斜面をチングルマ、ハクサンイチゲ、チシマノキンバイのお花畑が飾る。休憩した平坦地でもエゾグンナイフウロがひっそりと咲き誇る。

エゾグンナイフウロ
頂上は残念ながら雨の中で展望はない。再訪を誓う。

ニセイカウシュッペ山頂上
L大津政雄(記)、他2名
3年連続の北海道の山旅。今年も天候には裏切られた。その上、仕事の都合で、直前に前後一日ずつ短縮し三日間となってしまった。
初日の午前中は絶望的な雨が降り続き、気持ちが滅入る。諦めかけていた天候は、昼のジンギスカンを食べ終わる頃に回復してくる。淡い期待を抱いて、クライミングに石垣山へ向かう。
最近「Free Fan」に掲載された頂上下エリアは、予想に反して、ほぼ乾いて登れる状態にあった。ハンド(オードブル(5.9))、フィスト(バイキング(5.10a))、オフィズス(らぶ衛門(5.8))、ロングルート(私大好き(5.10d))を登る。湿度は高く不快指数の極みの中、大汗をかきつつルートをこなしていく。14時から18時まで4時間、4本も登ることができた。

石垣山 25mのロングルートの私大好き(5.10d)
翌日、黒岳から北海岳、白雲岳を経て銀泉台へ。黒岳頂上はガスも切れ、期待を抱かせる。しかし、北海岳に達する頃には霧雨模様で寒く、ゆっくり休憩する気になれない。

赤石川源流部から黒岳を臨む
そんな天候でも、花の可憐さや一面に咲き誇る見事さが目を楽しませてくれる。黒岳ヒュッテから赤石川源頭部への下りではエゾコザクラが、北海岳の登りではメアカンキンバイ、イワヒゲが、高山植物の宝庫とされる北海岳から白雲岳分岐までは固有種の黄色のキバナシオガマや白いチングルマ、紫のエゾオヤマノエンドウの群落が、白雲岳の間はエゾノツガザクラ群落が、そして赤岳まではイワウメの群落が、そして、駒草平ではもちろんコマクサの大群落が、その後もチシマキンレイカ、イワブクロが迎えてくれる。

エゾコザクラ

メアカンキンバイ

キバナシオガマ

エゾオヤマノエンドウ

イワウメ

コマクサ
銀泉台には待合小屋はなく、雨の中、一日二本のバスを管理棟の軒下で2時間ほど待つ。そして、ロープウェーまでの路線バスは窓という窓、扉という扉がガムテープで目止めしてある凄いものだった。
三日目は大雪の展望が見事とされるニセイカウシュッペ山。遠軽町に通じる国道から分かれて、10km余り林道を走らせる。駐車スペースには十数台の車が停車しているものの、朝から小雨模様で、天候の回復を待つ登山者が多い。
樹林が周囲を覆う視界のきかない道は気持ち悪く、熊鈴の音が支えだ。ようやく樹林帯を抜け、視界が開けても、ガスが目の前の岩壁覆い、大槍、小槍の絶景は楽しめない。代わりに、足元の左側の斜面をチングルマ、ハクサンイチゲ、チシマノキンバイのお花畑が飾る。休憩した平坦地でもエゾグンナイフウロがひっそりと咲き誇る。

エゾグンナイフウロ
頂上は残念ながら雨の中で展望はない。再訪を誓う。

ニセイカウシュッペ山頂上