クラック三昧の今シーズンの総仕上げ
- 2012/10/13
- 21:47
クラック三昧の今シーズンの総仕上げ
2012年10月6,7日
小川山(2日目湯川へ転進)
クラックに開眼した今年、ゴールデンウィーク以降、35本余りのクラックルートに触れてきた。小川山バードウォッチングロックの「キビタキ」、「オオルリ」に始まり、7月のクライミング聖地のヨセミテ、そして、ヨセミテの成果を実感することになった小川山の「カサブランカ」、湯川「コークスクリュー」、そして、「ジャックと豆の木」を触れるまでになってきた。「ジャク豆」は最初から行けそうな予感があったものの、その後2回のチャレンジでも、核心と思われる部分でテンションをかけていた。
今度こそと期して妹岩に向かった。岩の湿り気に弱音を上げる「カサブランカ」を登っているクライマーからの声が響く。状態の悪さに余り登れる気がせず、それまでの3回のチャレンジとは異なる気楽さを持てた。
連休の初日ではあったが、左斜め上方にクラックが伸び上がる変則的なルートの「ジャク豆」は順番待ちもなく取り付く。下部の湿ったスタンス、ホールドを丁寧に拾い、ワイドのクラックから、左上するクラックに甘めのハンドジャミングを右足のフットジャミングと左足のスメアリングでカバーし、第1のレストポイントまで一気に体を持ち上げる。結構、息が上がっている。ここからも持久力勝負が続く。ハンドジャムを右・左と繰り返し第2のレストポイントへ。最終場面ではフィンガーサイズのクラックから右へのバランスムーブを落ち着いてこなしてレッドポイントとなった。ヨセミテから続くクラック技術の上昇を実感できて素直に嬉しかった。

(ジャックと豆の木5.10b/cの取り付き M子)

(ジャックと豆の木の核心部の手前 M子)

(ジャックと豆の木の第1のレストポイント M子)
クラック4天王と言われるらしい「小川山レイバック」、「カサブランカ」に続いて、「ジャックと豆の木」の三つを足元に落とした。根拠のない自信のようなものが芽生え、次は「クレイジージャム」に向かいたいが、様々な要素を持つルートの道のりは遠いかもしれない。
M子は「卒業試験」の再チャレンジに挑む。前回は何度チャレンジしてもできなかったムーブが、今回は、何の迷いも、躊躇もなかった。前回は何だったのだろうと思わせるような動きでのレッドポイントとなった。
その日、21時ぐらいから降り始めた雨は本降りとなり、タープだけでなく、テントをもぐっしょり濡らす。雨は一向にやむ気配はなく、群馬県は晴れが期待できるかもしれないという知り合いの言葉に期待を込めて上信越道、関越周りに経路をとる。
川上村の中心部、国道141号を北へ目指す道路の路面は乾いている。ひょっとしたら湯川は登れるのではないかと国道を途中から左折し、基部に到着すると、今まさに出発しようとするパーティがいる。話を聞くと、小川山か強調文らの転進組で、今シーズン、小川山からの幾度も転進を繰り返し、今回も登れると確信をもっての行動のようだ。事実、正面のコークスクリュー、サイコキネシスは昨晩からの空模様に反して、クライマーを待ち受けていた。一番右側のエリアまで移動し、デゲンナー(5.8)から始める。ここは上部が湿っている。続いて、右側のコーナークラックの北風小僧(5.9)、これは乾いている。まっすぐすっきり伸びたクラックは気持ち良い。

(湯川 北風子僧 5.9)
そして、全く濡れていないコークスクリュー(5.9)の再登。

さらに、初挑戦の山案山子(5.10a)、苦手のフィンガーサイズが続くので、どこで休めば良いかわからず、息切れして1テン。

(湯川 山案山子 5.10a)
小川山が雨であっても湯川は登れることが多いと聞いていたが、今回もそれを実感した。
O津M雄
2012年10月6,7日
小川山(2日目湯川へ転進)
クラックに開眼した今年、ゴールデンウィーク以降、35本余りのクラックルートに触れてきた。小川山バードウォッチングロックの「キビタキ」、「オオルリ」に始まり、7月のクライミング聖地のヨセミテ、そして、ヨセミテの成果を実感することになった小川山の「カサブランカ」、湯川「コークスクリュー」、そして、「ジャックと豆の木」を触れるまでになってきた。「ジャク豆」は最初から行けそうな予感があったものの、その後2回のチャレンジでも、核心と思われる部分でテンションをかけていた。
今度こそと期して妹岩に向かった。岩の湿り気に弱音を上げる「カサブランカ」を登っているクライマーからの声が響く。状態の悪さに余り登れる気がせず、それまでの3回のチャレンジとは異なる気楽さを持てた。
連休の初日ではあったが、左斜め上方にクラックが伸び上がる変則的なルートの「ジャク豆」は順番待ちもなく取り付く。下部の湿ったスタンス、ホールドを丁寧に拾い、ワイドのクラックから、左上するクラックに甘めのハンドジャミングを右足のフットジャミングと左足のスメアリングでカバーし、第1のレストポイントまで一気に体を持ち上げる。結構、息が上がっている。ここからも持久力勝負が続く。ハンドジャムを右・左と繰り返し第2のレストポイントへ。最終場面ではフィンガーサイズのクラックから右へのバランスムーブを落ち着いてこなしてレッドポイントとなった。ヨセミテから続くクラック技術の上昇を実感できて素直に嬉しかった。

(ジャックと豆の木5.10b/cの取り付き M子)

(ジャックと豆の木の核心部の手前 M子)

(ジャックと豆の木の第1のレストポイント M子)
クラック4天王と言われるらしい「小川山レイバック」、「カサブランカ」に続いて、「ジャックと豆の木」の三つを足元に落とした。根拠のない自信のようなものが芽生え、次は「クレイジージャム」に向かいたいが、様々な要素を持つルートの道のりは遠いかもしれない。
M子は「卒業試験」の再チャレンジに挑む。前回は何度チャレンジしてもできなかったムーブが、今回は、何の迷いも、躊躇もなかった。前回は何だったのだろうと思わせるような動きでのレッドポイントとなった。
その日、21時ぐらいから降り始めた雨は本降りとなり、タープだけでなく、テントをもぐっしょり濡らす。雨は一向にやむ気配はなく、群馬県は晴れが期待できるかもしれないという知り合いの言葉に期待を込めて上信越道、関越周りに経路をとる。
川上村の中心部、国道141号を北へ目指す道路の路面は乾いている。ひょっとしたら湯川は登れるのではないかと国道を途中から左折し、基部に到着すると、今まさに出発しようとするパーティがいる。話を聞くと、小川山か強調文らの転進組で、今シーズン、小川山からの幾度も転進を繰り返し、今回も登れると確信をもっての行動のようだ。事実、正面のコークスクリュー、サイコキネシスは昨晩からの空模様に反して、クライマーを待ち受けていた。一番右側のエリアまで移動し、デゲンナー(5.8)から始める。ここは上部が湿っている。続いて、右側のコーナークラックの北風小僧(5.9)、これは乾いている。まっすぐすっきり伸びたクラックは気持ち良い。

(湯川 北風子僧 5.9)
そして、全く濡れていないコークスクリュー(5.9)の再登。

さらに、初挑戦の山案山子(5.10a)、苦手のフィンガーサイズが続くので、どこで休めば良いかわからず、息切れして1テン。

(湯川 山案山子 5.10a)
小川山が雨であっても湯川は登れることが多いと聞いていたが、今回もそれを実感した。
O津M雄