毒水沢は百名谷だ！(宮内幸男)

俺たったら、ここ百名谷に選ぶね！

と宮内さんが吼えていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 2012年9月29日～30日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｌ遠藤徹、宮内幸男、矢野雅之、佐藤千衣子


草津よいとこ～　　一度はおいで～　どっこいしょ。　どっこいしょ。
と唄に歌われる世界的な温泉聖地、草津温泉からアプローチする毒水沢へ行ってきました。なんだか今年はヘンな名前の沢に入ることが多い。毒水と呼ばれるに相応しく沢の水は飲用に適していません。　

もとより、野湯が目当てだったので、沢には期待していなかった分、エライ得した気分なる素晴らしい渓相なのだ。
　



入渓からずっと、岩盤が発達しており、沢登りを対象として捕らえても十分な遡行価値があると思う。この大滝だって、俺じゃなく、最近5.ナントカにはまっているＯ氏なら訳ないだろう。


この沢は、所謂　温泉マニアの方々も訪れると見えて、悪場には巻き道やフィックスロープの整備がなされいてるのだ。いや～　驚いたね、至れり尽くせりだわ。



やがて、なんだか水の色といい、岩肌といい、様子がおかしくなってくる。時折り風に乗せられ運ばれてくるイオウの匂いなんかで　もう心は何処へと言った状態です。



こうなると、尋常な沢登りでないことが見て取れるよね。イオウの抽出物が付着する岩は結構滑るんだ。でもみんなニヤニヤしながら滑っています。



あまり舐めてばかりもいられない。通過が叶わぬミニゴルジュに行く手を阻まれる場面もある。



ごめんなさい。ただ、ただ、ごめんなさい。




こうして、喜ぶお二人ですが、このあと湯に浸かる矢野さんは、どーしても腹が外にでてしまうのであった。



その上に続く湯釜の中で、一番快適な湯釜を発見し、長らく湯浴みを愉しんだ。いや～、景色といい、湯温といい、申し分ないね。もちろん我々男性陣の後には、千衣子さんにもゆっくり堪能していただいた。



しかも、詰めがこれですよ。草津白根山へドン付きです。今は、お釜から水素ガスが発生しているとかで、一般道からも立ち入り禁止になっていました。



そんで、今回の第二段の目的地であるＹヒュッテでのディナータイム。
調度品もＢＧＭも、何もかも素晴らしいんだけどなぁ。惜しむらくは毒舌の女将さんかな。
でもこう解釈することにした。毒水沢を詰めてからこその毒舌宿とのセットなんだ。



まあ、この子に免じて全ていい思い出に置き換えよう。