小川山「お掃除上手」に再挑戦
- 2012/09/26
- 21:10
リソールしたクライミングシューズ「刃」で小川山兄岩「お掃除上手」に再挑戦
2012年9月22日
O津M子、会員のDのほかに、知り合いのY夫婦とSさん
寝坊で渋滞にはまったY夫婦到着までの間、クラックルートに足を向ける。場所は、Dが行ったことが無い藐姑射岩(はこやいわ)。キャンプ場から離れている岩場だから静かに独占だろうと思って準備をしていると、3人パーティが、さらに子どもを連れた10人程のパーティが相次いでやってきて、話声でリードしているクライマーの声が聞き取りにくいほどの賑わいだ。
Dと二人で冬のいざないの1ピッチ目(5.9)でウォーミングアップ。かみさんは、「愛情物語(5.8)」、「龍の子太郎(5.9)」に続く、クラックルート3本目のリードとなる「森林浴(5.8)」を安定した登りで、レッドポイント。しかし、クラックの登り始めは誰もが陥るカムの選択に少々難があり、それで時間をかけてしまっている。
そして、右から回り込んで、「冬のいざない2ピッチ目(5.10c)」にRPチャレンジ。

冬のいざない(5.10c)2p目核心手前

冬のいざない 2p核心部
今シーズンのハンド技術の成長を試す絶好の場である。横に3本並ぶクラックを右から左へ移っていく箇所がポイントである。前回はトップロープで挑戦するものの、ハンドが全く決まらず、2本目から3本目のクラックに移る際に幾度もロープにぶら下がった。今回の挑戦では、その手前でカムを決め、左手のハンド、そして右手のフィストで安定させ、左のクラックに3番のカムをセットすることができた。そして、その上のクラックに手を伸ばそうとしたが、カムが邪魔してあえなくテンション。僕のような初心者によくあることだが、ハートの弱さからカムのセットを優先させてしまい、ハンドの場所を使えなくしてしまう。次は、下部でカムをかため取りして、不安を抑えて一気に3本目のクラックを抜けることにしよう。
Yさんたちと合流し、10台前半から後半の幅広いグレードが何本か揃う「おばさん岩」へ向かう。上部は混み合っているので、下部の「天空への戦い(5.10a)」でアップ。かぶり気味でボルダームーブの要素が必要で、アップにはちょっとミステイクであった。
僕は「晴登雨読(5.10c)」の動きで、忘れていた沢登りのへつりの感覚が蘇った。
そして、上部に移動し、「母子草(5.10c)」にDがロープを張る。カチフェースからスメア、そして右のクラックにハンドを決める動きは変化に富む。「力が落ちた落ちた」と言っているが、この辺のグレードであれば相変わらずDの動きは安定している。

おばさん岩 母子草(5.10c)

おばさん岩 母子草(5.10c)
僕は、「レールドデュタン(5.10d)」にRPチャレンジ。OSチャレンジの時は、ハングの付け根のアンダーを取るところでスメアの足が耐えきれずにスリップ。今回は一歩一歩を確かめるようにスタティックな動きでアンダーを取り、クリップしてからさらに右上のガバを取ってハングを越える。上部は縦ホールドの続く、気を許すことができないフェースが続く。何とか2回目で落とすことができた。Dは苦もなく、気持ちよく登っていった。
その後、Dと僕は、11台のルートに触りに行くが、兄岩の人気ルート「森の緑にかこまれて(5.11b)」はチャレンジ中。そこで、僕のRPチャレンジの下部スラブの「お掃除上手(5.11a)」につき合ってもらう。
4ピン目までは前回の動きの復習で自分でも安定していることがわかる。核心の5ピンへの動きはリソールしたクライミングシューズ「刃」の強い支えもあって、壁からはがされること無く、スメアリングと凹みの立ちこみで、前回堪え切れなかった5ピン目にクリップ、そして、2回目のチャレンジでRPとなった。リソールシューズの立ちこみの安定感を実感した一本であった。Dは少し危ない場面もあったが、さすがのOS。
翌日は、夜半から降りだした雨が強さを増し、テントもタープも全てをべっちゃり濡らす雨脚となってしまい、朝9時には小川山を後にした。
O津M雄
2012年9月22日
O津M子、会員のDのほかに、知り合いのY夫婦とSさん
寝坊で渋滞にはまったY夫婦到着までの間、クラックルートに足を向ける。場所は、Dが行ったことが無い藐姑射岩(はこやいわ)。キャンプ場から離れている岩場だから静かに独占だろうと思って準備をしていると、3人パーティが、さらに子どもを連れた10人程のパーティが相次いでやってきて、話声でリードしているクライマーの声が聞き取りにくいほどの賑わいだ。
Dと二人で冬のいざないの1ピッチ目(5.9)でウォーミングアップ。かみさんは、「愛情物語(5.8)」、「龍の子太郎(5.9)」に続く、クラックルート3本目のリードとなる「森林浴(5.8)」を安定した登りで、レッドポイント。しかし、クラックの登り始めは誰もが陥るカムの選択に少々難があり、それで時間をかけてしまっている。
そして、右から回り込んで、「冬のいざない2ピッチ目(5.10c)」にRPチャレンジ。

冬のいざない(5.10c)2p目核心手前

冬のいざない 2p核心部
今シーズンのハンド技術の成長を試す絶好の場である。横に3本並ぶクラックを右から左へ移っていく箇所がポイントである。前回はトップロープで挑戦するものの、ハンドが全く決まらず、2本目から3本目のクラックに移る際に幾度もロープにぶら下がった。今回の挑戦では、その手前でカムを決め、左手のハンド、そして右手のフィストで安定させ、左のクラックに3番のカムをセットすることができた。そして、その上のクラックに手を伸ばそうとしたが、カムが邪魔してあえなくテンション。僕のような初心者によくあることだが、ハートの弱さからカムのセットを優先させてしまい、ハンドの場所を使えなくしてしまう。次は、下部でカムをかため取りして、不安を抑えて一気に3本目のクラックを抜けることにしよう。
Yさんたちと合流し、10台前半から後半の幅広いグレードが何本か揃う「おばさん岩」へ向かう。上部は混み合っているので、下部の「天空への戦い(5.10a)」でアップ。かぶり気味でボルダームーブの要素が必要で、アップにはちょっとミステイクであった。
僕は「晴登雨読(5.10c)」の動きで、忘れていた沢登りのへつりの感覚が蘇った。
そして、上部に移動し、「母子草(5.10c)」にDがロープを張る。カチフェースからスメア、そして右のクラックにハンドを決める動きは変化に富む。「力が落ちた落ちた」と言っているが、この辺のグレードであれば相変わらずDの動きは安定している。

おばさん岩 母子草(5.10c)

おばさん岩 母子草(5.10c)
僕は、「レールドデュタン(5.10d)」にRPチャレンジ。OSチャレンジの時は、ハングの付け根のアンダーを取るところでスメアの足が耐えきれずにスリップ。今回は一歩一歩を確かめるようにスタティックな動きでアンダーを取り、クリップしてからさらに右上のガバを取ってハングを越える。上部は縦ホールドの続く、気を許すことができないフェースが続く。何とか2回目で落とすことができた。Dは苦もなく、気持ちよく登っていった。
その後、Dと僕は、11台のルートに触りに行くが、兄岩の人気ルート「森の緑にかこまれて(5.11b)」はチャレンジ中。そこで、僕のRPチャレンジの下部スラブの「お掃除上手(5.11a)」につき合ってもらう。
4ピン目までは前回の動きの復習で自分でも安定していることがわかる。核心の5ピンへの動きはリソールしたクライミングシューズ「刃」の強い支えもあって、壁からはがされること無く、スメアリングと凹みの立ちこみで、前回堪え切れなかった5ピン目にクリップ、そして、2回目のチャレンジでRPとなった。リソールシューズの立ちこみの安定感を実感した一本であった。Dは少し危ない場面もあったが、さすがのOS。
翌日は、夜半から降りだした雨が強さを増し、テントもタープも全てをべっちゃり濡らす雨脚となってしまい、朝9時には小川山を後にした。
O津M雄