焼石山塊 尿前川本流
- 2012/09/24
- 13:51
焼石山塊 尿前川本流 2012年9月15日~16日 L遠藤徹、宮内幸男、岡村一彦、須藤功
松木恵子、内山智子(まほろば山岳会)
佐藤千衣子(会員外)

念願の尿前川本流に訪れることが叶った。一昨年、まだ尿前林道が開通されていなく、ツブ沼から山を越えて遥々来てはみたものの、宮内さんらは入渓済みとの理由から、隣のフロ沢を遡行した。今回はまほろば山岳会の松木さんと内山さんが参加され、計画を進めるうち7人の大所帯となった。それなりに時間はかかるものの、賑やかで楽しい山行になった。

今日も元気だ。岡ちゃんがトップを行く。

その上には、小滝の落ち口をトラバースするところがある。こういう場面では人数が多いと時間がかかる。しかし我々は中高年パーティなので安全第一を図るのである。

滝場と滝場の合間には、このような美しい渓相に心が癒されます。

はじめに出てくるデカイ滝です。過去の記録など見る限り、左岸から取り付いて苦労しているパーティが多いようです。ここは少し戻り、右岸からの大高巻きが正解でしょう。巻きの取り付きが不明瞭なのと、滝の上で谷が直角に右折しているため、なかなかこの判断ができにくいと思われます。懸垂なしで落ち口へ降りられるところなど玄人好みの巻き道です。

今年は、猛暑と渇水の夏でした。どうでしょう、例年の半分くらいの水量なのではないでしょうか。もう少し水が多くてもと悔やまれますが、下部はずっとこんなゴルジュなので水が多ければそれなりに手を焼くでしょう。

これが、尿前本流の大滝です。水が少なくてもなかなかの迫力です。それより驚いたのは巻き道のルート取りです。右岸の崩壊地を途中まで登り、草付きの側壁を50mトラバースします。痺れたね。最初に巻いた奴の先見性に脱帽の一流巻きルート?だな。帰ってから調べた86年の宮内さんたちの記録も同じルートだったらしい。

そのトラバース終点から30mの懸垂で大滝の落ち口にある釜の脇へ降り立ちます。スリリングとエキサイティングで年配者は心筋梗塞になりそうです。降りているのは須藤さん。

まさに緩急取り揃えた銘渓と呼ぶにふさわしいと思います。往路の東北道で工事渋滞に巻き込まれ、入渓が11時前になってしまった為、通称 天国のナメで暗くなってしまいました。わらじとまほろばでなければ寝られないような場所で泊まりました。

翌日は見事な好天に恵まれ、夫婦の滝も朝日に輝いていました。いやあ、内山さん、夕べは随分飲みましたね。

夫婦滝は左の立っている壁から取り付き、緩傾斜帯でピッチを区切り、落ち口へトラバースするように向かって乗り越えます。ずっと戻ってから傾斜の緩んだ草付き帯からも行けそうでした。この沢、全体的にビレイポイントは残置がないのでルートファインディング力も問われるところでしょう。

夫婦滝の落ち口を登る松木さんです。

さらに、幾つかの小滝を過ぎ、大ナメ滝を迎えます。ここはノーザイルで超えられます。天気が良くてヨカツタ。

二条二段の滝は、真ん中の小釜の通過がポイント。私は上からロープが張られていたので、ターザンよろしく飛び越えました。ファイトー と大声を出したら 一発! と誰からか返ってきました。

私だって、こんな写真を撮ることもあるんです。

なんだか、秋の椿山荘の中庭を収めたような一画です。

詰めはすこぷる明るく快適でした。東北の沢は森林限界が低いことも魅力のひとつなのでしょう。二俣を水量の多い右に取り、ほとんど藪漕ぎなしで

明るく開けた湿原にでました。ここで何故だか赤布に導かれ、ほんの一投足で登山道に合流しました。

焼石の山頂です。お花のシーズンは終えているのでしょうが、流石に人気のある山で多くのハイカーが憩いでいました。松木さん、内山さん、有難うございました。
記 遠藤徹 「尚、記録は本名を使わせて頂いている事を了承済みです」
松木恵子、内山智子(まほろば山岳会)
佐藤千衣子(会員外)

念願の尿前川本流に訪れることが叶った。一昨年、まだ尿前林道が開通されていなく、ツブ沼から山を越えて遥々来てはみたものの、宮内さんらは入渓済みとの理由から、隣のフロ沢を遡行した。今回はまほろば山岳会の松木さんと内山さんが参加され、計画を進めるうち7人の大所帯となった。それなりに時間はかかるものの、賑やかで楽しい山行になった。

今日も元気だ。岡ちゃんがトップを行く。

その上には、小滝の落ち口をトラバースするところがある。こういう場面では人数が多いと時間がかかる。しかし我々は中高年パーティなので安全第一を図るのである。

滝場と滝場の合間には、このような美しい渓相に心が癒されます。

はじめに出てくるデカイ滝です。過去の記録など見る限り、左岸から取り付いて苦労しているパーティが多いようです。ここは少し戻り、右岸からの大高巻きが正解でしょう。巻きの取り付きが不明瞭なのと、滝の上で谷が直角に右折しているため、なかなかこの判断ができにくいと思われます。懸垂なしで落ち口へ降りられるところなど玄人好みの巻き道です。

今年は、猛暑と渇水の夏でした。どうでしょう、例年の半分くらいの水量なのではないでしょうか。もう少し水が多くてもと悔やまれますが、下部はずっとこんなゴルジュなので水が多ければそれなりに手を焼くでしょう。

これが、尿前本流の大滝です。水が少なくてもなかなかの迫力です。それより驚いたのは巻き道のルート取りです。右岸の崩壊地を途中まで登り、草付きの側壁を50mトラバースします。痺れたね。最初に巻いた奴の先見性に脱帽の一流巻きルート?だな。帰ってから調べた86年の宮内さんたちの記録も同じルートだったらしい。

そのトラバース終点から30mの懸垂で大滝の落ち口にある釜の脇へ降り立ちます。スリリングとエキサイティングで年配者は心筋梗塞になりそうです。降りているのは須藤さん。

まさに緩急取り揃えた銘渓と呼ぶにふさわしいと思います。往路の東北道で工事渋滞に巻き込まれ、入渓が11時前になってしまった為、通称 天国のナメで暗くなってしまいました。わらじとまほろばでなければ寝られないような場所で泊まりました。

翌日は見事な好天に恵まれ、夫婦の滝も朝日に輝いていました。いやあ、内山さん、夕べは随分飲みましたね。

夫婦滝は左の立っている壁から取り付き、緩傾斜帯でピッチを区切り、落ち口へトラバースするように向かって乗り越えます。ずっと戻ってから傾斜の緩んだ草付き帯からも行けそうでした。この沢、全体的にビレイポイントは残置がないのでルートファインディング力も問われるところでしょう。

夫婦滝の落ち口を登る松木さんです。

さらに、幾つかの小滝を過ぎ、大ナメ滝を迎えます。ここはノーザイルで超えられます。天気が良くてヨカツタ。

二条二段の滝は、真ん中の小釜の通過がポイント。私は上からロープが張られていたので、ターザンよろしく飛び越えました。ファイトー と大声を出したら 一発! と誰からか返ってきました。

私だって、こんな写真を撮ることもあるんです。

なんだか、秋の椿山荘の中庭を収めたような一画です。

詰めはすこぷる明るく快適でした。東北の沢は森林限界が低いことも魅力のひとつなのでしょう。二俣を水量の多い右に取り、ほとんど藪漕ぎなしで

明るく開けた湿原にでました。ここで何故だか赤布に導かれ、ほんの一投足で登山道に合流しました。

焼石の山頂です。お花のシーズンは終えているのでしょうが、流石に人気のある山で多くのハイカーが憩いでいました。松木さん、内山さん、有難うございました。
記 遠藤徹 「尚、記録は本名を使わせて頂いている事を了承済みです」