日向沢と白沢スラブ
- 2015/10/24
- 10:14
なるほど驚嘆の大スラブ
2015年10月10日~12日
L遠藤徹(記)、宮内夫妻
タイトルの「なるほど」には意味がある。
数年前、とまの風T元会長が白沢スラブ(仮称)を岳人に発表する際、当会をはじめ幾つかの山岳会に問い合わせがあった。
「奥只見湖を隔て片貝の池の対岸の沢の源頭に広がる大きなスラブを知ってますか?」
T元会長が送ってくれたそのスラブの写真を見て驚いた。でかい。
このスラブに興味を抱いたのは私ばかりではなく、T元会長からやはり連絡をもらっていた会津山岳会のO会長もその一人であった。O会長は昨年、貝ノ嵓スラブを登り後方に見えるこのスラブへの計画を決意し、今回私を誘ってくれた。
ところが今年の体育の日三連休は中日に雨マークが付いてしまった。当初予定の仕入沢は諦めて初日に三国川の日向沢を選び、白沢スラブへと転戦した。

宮内さんは日向沢を知らなかった。「三国川にウチの母ちゃんを連れて行けるトコなんてある訳ないだろ!」
やはりとまの風T元会長が出している沢登りのガイドブックにも「初心者向きの越後の沢」として紹介されているのだ。
入渓後右岸奥に現れる写真の蛇の沢スラブは知る人ぞ知る武蔵ノ国山岳会の渡辺斎さんが初登されたと聞く。わらじでも柳沢さんやO津がその昔登っている。

全体的に小滝が続く急峻で短い沢であった。写真は30mロープで足りるとWEB記録などに載っている大滝だが、途中で30mロープが上がり切ってしまい、もう一本繋いだ。「宮内さ~ん。結び目があるからランニング取らないで~」とコールした。

ゼーゼーハーハー言いながら登山道に出たら奥様が「折角だから日向山にも登りましょう」と仰る。
日向沢を詰めたのだから、日向山も近いだろうと登り始めたら300も高差があってしんどかったが、山頂からの展望は訪れる価値がありました。

明日の雨に備え今夜は十字峡避難小屋泊まり。新潟県内に展開するスーパー(原信六日町店)に名物のおはぎと八海山を買い求めるも、あんこのおはぎは売り切れであった。売れ残っていたくるみのおはぎは美味なり。

11日、開店と同時に原信小出店を訪れおはぎを購入し奥只見湖へ向かった。小雨そぼ降るダムサイトで懐かしい会津山岳会のO会長夫妻とK沼君らと合流した。この天気に入渓を逡巡したが折角のチャーター舟なので乗り込む。わくわく感みなぎる渡船。

錦秋の奥只見湖クルージング。

大量の酒と肴を持ち込んだので、フネから降りてあまり歩きたくなかったが、幸い歩き始めて10分くらいの左岸に平らな草地を見つけてベースキャンプとする。冗談で「奥がじょうろのような地形だから雨が降ったらいっぺんに来そうだね」。と話していたら。

ひと降りあって、てっぽう水だ~。

12日。小一時間の遡行でこのスラブが忽然と現れる。写真真ん中に登りだすO会長の奥様。

下から見て右側のスラブは傾斜もあって、それなりの準備が必要か。

コル(実際は鞍部ではない)のように写っている頂稜から下り始める4人を見つけられますか。あまりにスケールがあるので米粒のようです。

片貝沢まで。

そこらじゅうにスラブがあり、フネと時間がある人ならじっくり取り組めそうだ。

曳航されるO会長と貝ノ嵓スラブと平左衛門山。それにしても、あの腹でよく登れるものです。
2015年10月10日~12日
L遠藤徹(記)、宮内夫妻
タイトルの「なるほど」には意味がある。
数年前、とまの風T元会長が白沢スラブ(仮称)を岳人に発表する際、当会をはじめ幾つかの山岳会に問い合わせがあった。
「奥只見湖を隔て片貝の池の対岸の沢の源頭に広がる大きなスラブを知ってますか?」
T元会長が送ってくれたそのスラブの写真を見て驚いた。でかい。
このスラブに興味を抱いたのは私ばかりではなく、T元会長からやはり連絡をもらっていた会津山岳会のO会長もその一人であった。O会長は昨年、貝ノ嵓スラブを登り後方に見えるこのスラブへの計画を決意し、今回私を誘ってくれた。
ところが今年の体育の日三連休は中日に雨マークが付いてしまった。当初予定の仕入沢は諦めて初日に三国川の日向沢を選び、白沢スラブへと転戦した。

宮内さんは日向沢を知らなかった。「三国川にウチの母ちゃんを連れて行けるトコなんてある訳ないだろ!」
やはりとまの風T元会長が出している沢登りのガイドブックにも「初心者向きの越後の沢」として紹介されているのだ。
入渓後右岸奥に現れる写真の蛇の沢スラブは知る人ぞ知る武蔵ノ国山岳会の渡辺斎さんが初登されたと聞く。わらじでも柳沢さんやO津がその昔登っている。

全体的に小滝が続く急峻で短い沢であった。写真は30mロープで足りるとWEB記録などに載っている大滝だが、途中で30mロープが上がり切ってしまい、もう一本繋いだ。「宮内さ~ん。結び目があるからランニング取らないで~」とコールした。

ゼーゼーハーハー言いながら登山道に出たら奥様が「折角だから日向山にも登りましょう」と仰る。
日向沢を詰めたのだから、日向山も近いだろうと登り始めたら300も高差があってしんどかったが、山頂からの展望は訪れる価値がありました。

明日の雨に備え今夜は十字峡避難小屋泊まり。新潟県内に展開するスーパー(原信六日町店)に名物のおはぎと八海山を買い求めるも、あんこのおはぎは売り切れであった。売れ残っていたくるみのおはぎは美味なり。

11日、開店と同時に原信小出店を訪れおはぎを購入し奥只見湖へ向かった。小雨そぼ降るダムサイトで懐かしい会津山岳会のO会長夫妻とK沼君らと合流した。この天気に入渓を逡巡したが折角のチャーター舟なので乗り込む。わくわく感みなぎる渡船。

錦秋の奥只見湖クルージング。

大量の酒と肴を持ち込んだので、フネから降りてあまり歩きたくなかったが、幸い歩き始めて10分くらいの左岸に平らな草地を見つけてベースキャンプとする。冗談で「奥がじょうろのような地形だから雨が降ったらいっぺんに来そうだね」。と話していたら。

ひと降りあって、てっぽう水だ~。

12日。小一時間の遡行でこのスラブが忽然と現れる。写真真ん中に登りだすO会長の奥様。

下から見て右側のスラブは傾斜もあって、それなりの準備が必要か。

コル(実際は鞍部ではない)のように写っている頂稜から下り始める4人を見つけられますか。あまりにスケールがあるので米粒のようです。

片貝沢まで。

そこらじゅうにスラブがあり、フネと時間がある人ならじっくり取り組めそうだ。

曳航されるO会長と貝ノ嵓スラブと平左衛門山。それにしても、あの腹でよく登れるものです。