クラック復習
- 2012/09/02
- 22:37
クラックの復習
2012年9月1日(土)
小川山と湯川
同行者は、S田と知り合いのアメリカ人のVさん
この時期は、雪に磨かれた渓谷美に魅せられて、毎週のように越後、飯豊、朝日の谷に足を運び、週末は沢登りの世界にどっぷり浸かっているところである。
ところが、8年ぶりに椎間板ヘルニアを再発し、重荷を背負った長期の沢登りに堪えられない体となってしまっていることと、寝たきりの母親のこともあり、今シーズンはいまだに、沢に踏み入れていない。
山菜採り以外、ほぼフリークライミングだけの山行となっている。そして、この土曜日も小川山妹岩でクラックの復習である。
「龍の子太郎」でアップ、「カサブランカ」で復習後、初チャレンジの「ジャックと豆の木」に挑む。スタートからワイドを思いのほか順調に抜け、ハンドジャム部分に入った。ワイドが核心だと思っていたので、オンサイトも可能かとよこしまな気持ちを思い浮かべた途端にテンションする。核心はここからのハンドの甘い部分からの数手で、幾度かロープを張ってしまう。「ジャックと豆の木」は、昨年「カサブランカ」に触った後の絶望感とは異なり、あと数回通えば、何とかなりそうな予感がする。それに、何度か落ちるたびに自分のセットしたカムにも信頼が持てるようになってきた。
Sはそつなくリードをこなす。クラックの技術と経験、それに裏打ちされたゆとりの違いを感じさせられる。

ジャックと豆の木を登るS
Sが登り終えた頃から本格的な雨に変わる。岩も濡れ始めたので、あわよくばということで、湯川の岩場に転進する。雨模様ではあるが、果たして、岩場の基部まで行くとガイドパーティがサイコキネシスでトップロープを繰り返している。岩は薄かぶりなので、辛うじて濡れずに済んでいたようだ。
その一本左のコークスクリューに取り付く。少し大きめのカムがないとランナウトするというSのアドバイスに従い、3番2個に3.5番1個持つ。1年前の5月に初めて湯川の岩場にSと訪れたが、クラックにほとんど触っていなかった時期であったので、トップロープでコークスクリューを離陸もできず、悔しい思いをした記憶が蘇る。ハンドの効きを確かめるように離陸し、足ジャムでさらに高みに上がり、何とかレッドポイントを果たした。癖のあるルートなので少々辛い部分もあったが、昨年のことを思い出すと、嬉しさのこみ上げる一本となった。
Sもサイコキネシスの糸口を見い出したようだ。

トップロープでコークスクリューを登るVさん

サイコキネシスをリードするS
O津M雄
【追記】S田
サイコキネシスに昨年5月以来二度目のトライをするが、前回より下であえなくフォール
私に足りないものは、フェースを登る能力とムーブを覚えておく脳力という事を痛感した(トリ年なので3歩歩けばムーブを全て忘れる)
2012年9月1日(土)
小川山と湯川
同行者は、S田と知り合いのアメリカ人のVさん
この時期は、雪に磨かれた渓谷美に魅せられて、毎週のように越後、飯豊、朝日の谷に足を運び、週末は沢登りの世界にどっぷり浸かっているところである。
ところが、8年ぶりに椎間板ヘルニアを再発し、重荷を背負った長期の沢登りに堪えられない体となってしまっていることと、寝たきりの母親のこともあり、今シーズンはいまだに、沢に踏み入れていない。
山菜採り以外、ほぼフリークライミングだけの山行となっている。そして、この土曜日も小川山妹岩でクラックの復習である。
「龍の子太郎」でアップ、「カサブランカ」で復習後、初チャレンジの「ジャックと豆の木」に挑む。スタートからワイドを思いのほか順調に抜け、ハンドジャム部分に入った。ワイドが核心だと思っていたので、オンサイトも可能かとよこしまな気持ちを思い浮かべた途端にテンションする。核心はここからのハンドの甘い部分からの数手で、幾度かロープを張ってしまう。「ジャックと豆の木」は、昨年「カサブランカ」に触った後の絶望感とは異なり、あと数回通えば、何とかなりそうな予感がする。それに、何度か落ちるたびに自分のセットしたカムにも信頼が持てるようになってきた。
Sはそつなくリードをこなす。クラックの技術と経験、それに裏打ちされたゆとりの違いを感じさせられる。

ジャックと豆の木を登るS
Sが登り終えた頃から本格的な雨に変わる。岩も濡れ始めたので、あわよくばということで、湯川の岩場に転進する。雨模様ではあるが、果たして、岩場の基部まで行くとガイドパーティがサイコキネシスでトップロープを繰り返している。岩は薄かぶりなので、辛うじて濡れずに済んでいたようだ。
その一本左のコークスクリューに取り付く。少し大きめのカムがないとランナウトするというSのアドバイスに従い、3番2個に3.5番1個持つ。1年前の5月に初めて湯川の岩場にSと訪れたが、クラックにほとんど触っていなかった時期であったので、トップロープでコークスクリューを離陸もできず、悔しい思いをした記憶が蘇る。ハンドの効きを確かめるように離陸し、足ジャムでさらに高みに上がり、何とかレッドポイントを果たした。癖のあるルートなので少々辛い部分もあったが、昨年のことを思い出すと、嬉しさのこみ上げる一本となった。
Sもサイコキネシスの糸口を見い出したようだ。

トップロープでコークスクリューを登るVさん

サイコキネシスをリードするS
O津M雄
【追記】S田
サイコキネシスに昨年5月以来二度目のトライをするが、前回より下であえなくフォール
私に足りないものは、フェースを登る能力とムーブを覚えておく脳力という事を痛感した(トリ年なので3歩歩けばムーブを全て忘れる)