雨上がり後の城ケ崎・漁り火ロックで汗だくになる
- 2014/12/06
- 22:30
2014年11月30日
O津M雄、会員外(M子、シモッチ、ウッチー)
終日降り続いた前日の雨によって、クラックは湿り気だけでなく、しみ出しも解消できない状態が想定された。夜明け前の舗装路面はたっぷりと水分を含む。夜が白んだ空は雲ひとつなくとも、一朝一夕では路面は乾きそうもない。せめてもの拠りどころは気温が高めなことだ。場所の変更も頭に浮び、同乗者は端から湯河原幕岩に変更すると思っていたようだ。湯河原通過時は雲ひとつなかったので、好転を期待して城ヶ崎へそのまま向かう。しかし、南下するにつれて増えた雲が日差しを妨げる。湯河原へUターンという迷いを払拭するために、山登りの原点に立ち返り、現場まで足を運んで自分を納得させる。その期待は裏切られることなく、クラックの湿り気は解消していた。改めて、自分の目で、肌をもって判断することは欠かせないと痛感した。
登りだす頃には日差しを遮っていた雲も消え、じっとしていても汗ばむほど気温が高まる。気温と日差しはその後さらに強まり、汗の雫が地面にしたたり落ちるほど一回登るごとに汗だくになり、持参した水分をみるみる減る喉の渇きが続く。美智子とウッチーは「ホワイトサタデー(5.9)」を、僕はシモッチと「ジャムウェーブ(5.9)」でアップ。初めての「ジャムウェーブ」は上部でプロテクションのセットと足の置き場を考えさせられ、楽しい。続いて登った「フットアップルーフ(5.10a)」では、危うくカムでジャムを潰す前回と同じ誤りを犯しそうになる。上部は赤茶けた岩が風化し、大分脆い。目に付くグラグラした岩を取り除いたが、崩壊の進行は止みそうもない。
「ホワイトサタデー」組は核心部の体の返しではまり、奮闘ぶりはアップを超え、はまってしまう。
その後に、ウッチーは「フットアップルーフ」をレッドポイントしたものの、「サンデークラック(5.10b)」の癖のある動きに悩まされ続けた。

「フットアップルーフ」核心前のウッチー

「サンデークラック」核心前のウッチー
僕は「漁り火クラックレフト(5.10d)」。「ライト」は2便目でレッドポイントしているものの、それに比して格段に下部のクラック処理とプロテクションのセットが難しい。ガタガタのクラックにカムがマッチせず、ナッツで補強していくものの、プロテクションの頼りなさから気持ちを高めて核心に入ることが出来ず、オンサイトトライは打ち砕かれた。プロテクションのききとムーブを確かめながらテンションを繰り返しつつ、トップアウトする。2テンまで改善して臨んだ最終便も、残念ながら下部の1テンという結果で終えた。
誰もが跳ね返された今日一番の出来事は、この日までにカムを必要最小限揃えていたシモッチの「ホワイトサタデー」のチャレンジだろう。トップロープ後に、リードで試したところ、レッドポイントグレードを湯川の「デゲンナー(5.8)」から5.9へと更新することに成功した。体重を10キロ絞り、5.12のジム・クライマーに成長した証は外岩のクラックにも現われた。

「ホワイトサンデー」核心手前のシモッチ

シモッチの会心の一本となった「ホワイトサンデー」
O津M雄
O津M雄、会員外(M子、シモッチ、ウッチー)
終日降り続いた前日の雨によって、クラックは湿り気だけでなく、しみ出しも解消できない状態が想定された。夜明け前の舗装路面はたっぷりと水分を含む。夜が白んだ空は雲ひとつなくとも、一朝一夕では路面は乾きそうもない。せめてもの拠りどころは気温が高めなことだ。場所の変更も頭に浮び、同乗者は端から湯河原幕岩に変更すると思っていたようだ。湯河原通過時は雲ひとつなかったので、好転を期待して城ヶ崎へそのまま向かう。しかし、南下するにつれて増えた雲が日差しを妨げる。湯河原へUターンという迷いを払拭するために、山登りの原点に立ち返り、現場まで足を運んで自分を納得させる。その期待は裏切られることなく、クラックの湿り気は解消していた。改めて、自分の目で、肌をもって判断することは欠かせないと痛感した。
登りだす頃には日差しを遮っていた雲も消え、じっとしていても汗ばむほど気温が高まる。気温と日差しはその後さらに強まり、汗の雫が地面にしたたり落ちるほど一回登るごとに汗だくになり、持参した水分をみるみる減る喉の渇きが続く。美智子とウッチーは「ホワイトサタデー(5.9)」を、僕はシモッチと「ジャムウェーブ(5.9)」でアップ。初めての「ジャムウェーブ」は上部でプロテクションのセットと足の置き場を考えさせられ、楽しい。続いて登った「フットアップルーフ(5.10a)」では、危うくカムでジャムを潰す前回と同じ誤りを犯しそうになる。上部は赤茶けた岩が風化し、大分脆い。目に付くグラグラした岩を取り除いたが、崩壊の進行は止みそうもない。
「ホワイトサタデー」組は核心部の体の返しではまり、奮闘ぶりはアップを超え、はまってしまう。
その後に、ウッチーは「フットアップルーフ」をレッドポイントしたものの、「サンデークラック(5.10b)」の癖のある動きに悩まされ続けた。

「フットアップルーフ」核心前のウッチー

「サンデークラック」核心前のウッチー
僕は「漁り火クラックレフト(5.10d)」。「ライト」は2便目でレッドポイントしているものの、それに比して格段に下部のクラック処理とプロテクションのセットが難しい。ガタガタのクラックにカムがマッチせず、ナッツで補強していくものの、プロテクションの頼りなさから気持ちを高めて核心に入ることが出来ず、オンサイトトライは打ち砕かれた。プロテクションのききとムーブを確かめながらテンションを繰り返しつつ、トップアウトする。2テンまで改善して臨んだ最終便も、残念ながら下部の1テンという結果で終えた。
誰もが跳ね返された今日一番の出来事は、この日までにカムを必要最小限揃えていたシモッチの「ホワイトサタデー」のチャレンジだろう。トップロープ後に、リードで試したところ、レッドポイントグレードを湯川の「デゲンナー(5.8)」から5.9へと更新することに成功した。体重を10キロ絞り、5.12のジム・クライマーに成長した証は外岩のクラックにも現われた。

「ホワイトサンデー」核心手前のシモッチ

シモッチの会心の一本となった「ホワイトサンデー」
O津M雄